2025/03/13 10:48

コーヒー豆が私たちの手元に届くまでには、様々な工程を経ています。それぞれの製法が豆の品質や風味に大きく影響します。以下は一般的な工程と代表的な製法です。

1. 収穫 (Harvesting)

成熟したコーヒーチェリーを収穫します。手摘みで行われることが多く、熟したチェリーだけを選ぶことで品質を確保します。

大規模農園では機械で収穫する場合もあります。

 

2. 加工方法 (Processing Methods)

収穫後、コーヒーチェリーから種(コーヒー豆)を取り出します。この工程が風味に大きな影響を与えます。以下の主要な方法があります:

  • ウォッシュド(水洗式) チェリーの果肉を機械で除去し、発酵と洗浄を行います。豆のクリーンで鮮やかな酸味が特徴です。

  • ナチュラル(非水洗式) チェリーを果肉ごと天日干しします。果実由来の甘みやフルーティーな風味が豆に残ります。

  • ハニープロセス(ハイブリッド式) 果肉の一部を残したまま乾燥させます。ナチュラルとウォッシュドの中間的な風味で、甘さとクリーンさを兼ね備えています。

 

3. 乾燥 (Drying)

加工された豆を適切な水分量まで乾燥させます。乾燥の過程が管理されていないと、品質に悪影響が出ることがあります。

 

4. 脱殻 (Hulling)

乾燥された豆の外皮を除去し、グリーンビーンズ(生豆)にします。

 

5. 選別 (Sorting)

豆の大きさや形、色で選別します。機械と手作業の両方で行われ、高品質なものだけが選ばれます。

 

6. 焙煎 (Roasting)

グリーンビーンズを高温で加熱して焙煎します。この工程で香りや風味が引き出されます。焙煎度(浅煎り、深煎りなど)により味の特徴が変わります。

 

7. 挽く (Grinding)

飲み方に応じて豆を挽きます。粗挽き、中挽き、細挽きなど、淹れ方に最適な粒度を選びます。

 

8. 抽出 (Brewing)

最後に抽出方法(ドリップ、エスプレッソ、フレンチプレスなど)を選び、コーヒーを完成させます。

こうした工程のどれもが最終的な一杯に影響を与えます。

次回は加工方法を深堀していきます。