2025/03/17 19:38

コーヒー豆の「ナチュラル」とは、コーヒーの精製方法(プロセス)の一つを指します。別名「非水洗式」または「乾燥式」とも呼ばれています。

この方法では、コーヒーチェリー(コーヒーの実)を摘み取った後、果肉を取り除かずにそのまま乾燥させます。通常、チェリーは広げられた状態で天日干しにされ、果実が乾燥して硬くなるまで頻繁にかき混ぜられます。この過程で果肉の甘さや風味が豆に移り、独特なフルーティーさや甘みが特徴的な味わいとなります。

ナチュラルプロセスは、特に乾燥に適した気候を持つエチオピアやブラジルなどの地域で広く行われています。一方で、天候に左右されやすい面や、管理が難しいため品質にばらつきが出るリスクもあります。

ナチュラルプロセスのコーヒーは、非常に特徴的で個性的な風味を楽しむことができます。主な特徴としては以下のようなものが挙げられます

  • フルーティーな甘さ: ベリー系(ブルーベリー、ストロベリーなど)やトロピカルフルーツ(マンゴー、パパイヤ)のような甘さと酸味が際立っています。

  • ボディ感が豊か: 豆に果肉の成分が染み込むため、コーヒー自体にコクがあり、しっかりとした味わいが楽しめます。

  • 華やかな香り: ドライフルーツや花のような香りが広がり、飲む前から特別感を感じられます。

  • 複雑な風味: 果実の甘さ、明るい酸味、チョコレートのような後味など、多層的な味わいを持つことが多いです。

これらの特徴は、使用する豆や産地、焙煎方法によっても微妙に変化しますが、全体的に非常にエキゾチックで冒険心をくすぐる味わいが楽しめます。